徳賞寺 TOKUSHOJI Temple
大雲道人の水墨画に出逢う。粟屋氏の菩提寺『徳賞寺』
福井県三方郡美浜町佐柿(さがき)の国道27号線を横道に入って、しばらく進むと厳かな鐘楼門が出迎えてくれます。
ここは、永禄六年(1563年)に若狭国の守護大名 で武田氏の重臣でもあった粟屋越中守勝久氏によって開創された歴史あるお寺『徳賞寺(とくしょうじ)』です。
この山門は入母屋造、桟瓦葺、一間一戸の楼門で頭貫の獅子頭の木鼻や虹梁の絵様、上、下層の組物など上質な造りでできています。
小屋裏に「天保十二年(1841年)の棟札が残されていることから、江戸時代に再建されたものと考えられています。
大雲道人の水墨画に出逢う
ご住職の栗谷正光さんは大雲道人として活躍される水墨画家でもあります。
世界的にも権威のある「 フランス世界公募展ル・サロン展」で銅メダルを受賞したこともあるほどの腕前で現在も国内外からの出展依頼が続く人気を誇っています。
「一行三昧」という禅の言葉のように、ひたすらに50年以上も絵を描き続けていらっしゃいます。
眼光鋭いまなざしの先に見る、やさしさに満ちあふれた表情でこれまでの活動やお寺の話しをして頂きました。
代表的なモチーフである達磨の他、さまざまな水墨画がお寺の至る所にあります。
このお寺の御朱印帖も人気が高く、遠方からわざわざ尋ねてくる人も後を絶ちません。
国内外で高い人気を誇る大雲道人の水墨画
“東洋と西洋の出会い”をキーワードに発行される国際美術書籍「アートメゾン・インターナショナル」。現代日本美術を国内外に発信する書籍にも取り上げられています。
年を追うごとに活躍の場が広がる住職の水墨画は必見です。是非お寺を尋ねて大雲道人の水墨画に逢いに来てみて下さい!
写経と坐禅も体験できます
写経は、もともとは印刷技術が発展していなかった時代に仏法を広めるため、お経を書き写す作業が必要となり始まったものです。古くは中国の六朝時代には定型化されたとされ、日本では673年から始まったとされています。もちろん寺院でも僧侶が修行・講義・研究するためにも用いられ、 後年になって写経すること自体に功徳があることが説かれるようになりました。徳賞寺でも写経の体験を受けることができます。
坐禅は姿勢を正して坐った状態で精神統一を行う、禅の基本的な修行法とされ曹洞宗は「何かの目的のための手段として坐るのではなく、坐禅そのものが目的であり、坐ること自体に集中する黙照禅の立場に拠る」としています。
日本曹洞宗の祖・道元は、ただひたすら坐ることに打ち込む只管打座(しかんたざ)を唱え、自身の懸案から逃げずに、己自身に対峙するのが坐禅の特徴であるとしています。
是非、心を落ち着かせる写経、坐禅を体験しに来て下さい。
徳賞寺
座禅体験、写経体験などができます。
詳しくは下記まで。
■お問い合わせ
若狭美浜観光協会
〒919-1122 福井県三方郡美浜町松原35-7 JR美浜駅内
TEL:0770-32-0222(8:30〜17:15)